前の妊娠から1年以上が経ち、今の気持ちを記しておきたいと思い立ち、筆をとる・・・もとい、パソコンを開きました。
人工死産直後は、他の赤ちゃんや子供を見て心が刺されるような気持ちになったり、ツイッター上で妊婦さんが楽しそうに出産準備をしているのを見て複雑な気持ちになったりしていましたが、今はほとんど割り切って見られるようになりました。
人工死産の後は、周りの人に恵まれ、たくさんの人に優しくしてもらいました。
一時帰国をしたので、その時に家族や友達に会い、美味しいものをたくさん食べ、心身共に回復していきました。
以下は優しくしてくれた人たちの記録です。
これからずっと感謝の気持ちを忘れないように。
・家族:
両親はもちろん、妹2人が妹なりに私のことを心配してくれていて嬉しかったです。
一人暮らししてる方の妹がルピシアのお茶のギフトをくれました。これまでほとんどプレゼントをもらったことがなかったので驚きました。
両親、特に母は心配しすぎて私に対して神経質になっている様子だったので、一時帰国の際は実家暮らしの妹が緩衝材となってくれて有り難かったです。
・義両親:
会った時にお義父さんが私の背中を軽く叩いて励ましてくれた後は何も言わず・聞かずに、自然に接してくれました。今も程よい距離感で私たち夫婦を見守ってくれています。
・前職の同期:
同じ時期に妊娠していて、彼女は無事に赤ちゃんを産むことができました。会ったときに私の話を聞いて、私のために泣いてくれて、これからの妊活を応援してくれたし、妊娠以外の話もこれまでと同じようにできて、嬉しかったし楽しかったです。お祝いにあげたスタイと焼き菓子をとても喜んでくれました。
・地元の友達:
人工死産の話をして「今はわリと元気だし大丈夫だよ」と言ったら、「そう言うけど、大丈夫じゃない時もあるでしょ!辛いときは辛いと言うんだよ」と言ってくれました。彼女がちょうど結婚したので、そのうち家族ぐるみで遊んだりできるといいねと未来の楽しい話ができて良かったです。
・夫の会社の先輩の奥さん:
過去に死産や流産を経験していたことを打ち明けてくれて、寄り添ってくれました。身近に同じような経験をした人がいたことに少し安心したのと、実際の辛さを共有させてもらえて嬉しかったです。
・ツイッターのフォロワーさん:
過去に同じような経験をした相互の方がDMでメッセージをくれて、私の体調を気遣ったり私の幸せを願ってくれました。
他の相互の方も相互じゃない方もリプで優しい言葉をかけてくれて嬉しかったです。
また、リプしづらいことでもあると思うので、黙って見守ってくれていたフォロワーの方にも感謝しております。
・高校の部活の友達:
一人は妊娠をしていたのですが、その前に流産の経験があったので、心配して個別に連絡してくれました。死産後すぐに電話で親身になって話を聞いてくれて、看護師さんの仕事もしているのでそういう視点での話も聞けて心強かったです。
もう一人は「さくらんぼちゃんに大切な一人目の子供がいたということ、私の中でも大切に記憶に留めておきます」と連絡してくれて、子供の存在を認めてもらえたようでとても嬉しかったです。
そもそも、部活の人たちに連絡した経緯は、グループラインを抜けるためでした。
子供を産んだ人、これから産む人が増えてきたので、子供の写真をあげる人が増えてくるだろうからちょっと辛いなと思ったのと、元々合わなくなってきたから抜けたいなと思っていたので、これを機に抜けました。
そしたら、「黙って抜けずに連絡してくれてありがとう」「正直抜けるのは自分を守るために正解だと思う」と言ってくれた人たちがいたので、少し安心しました。
部活のみんなのことを嫌いになったのではなく、ただ、集まりに私が顔を出すことはほとんどないし、これから誰かの結婚式に参加するつもりもないので抜けましたが、こうやって個別に連絡してくれた人たちとはたまに連絡を取り合いたいと思います。
今回はたまたま海外にいて、なるべく頼れる人を増やしたかったから妊娠のことを伝えていた人が多く、故に死産の報告もすることになりましたが、結果的にはたくさんの人の優しさに触れることができました。
みんな余計な励ましや慰めの言葉をかけたりせずに、自然に接してくれたのが有り難かったです。
また、思っている以上に周りには流産や死産を経験している人がいることがわかり、私が知らないところで皆色々と乗り越えて生きているんだなと改めて思いました。
おかげで、私は今元気です。
夫との日常生活を楽しんだり、旅行に出掛けたりしています。
時々アメリカ生活に嫌気がさしたり、生理がくるたびに気分が落ち込むこともありますが、基本的には穏やかに過ごしています。
ただ、やっぱり死産のことをちゃんと思い出すとあの時の記憶が鮮明に蘇って辛いので、あまり考えないようにしています。
このブログで書いたことも読み返せないでいます。
ツイッターでは死産のことをたまに呟くし、日常でも妊活のことをフラットに話しているから、周りからは元気に見えるかもしれないし実際に元気ではありますが、深いところではなるべく考えずに心を守っているところがあるように思います。
そして、早く妊娠して前に進みたい気持ちがあると同時に、またあの妊娠生活が待っているのか・・・と憂鬱になることもあります。
やっぱり妊娠は辛い。
悪阻はもちろん本当にしんどいし、悪阻が終わっても常にどこかに不調があるし、食べられる物は制限されてお酒も飲めないし、移動も辛いからあまり出掛けられないし、無事に産めるかどうかの不安もずっとあるし・・・
(私が安定期に入ったくらいで死産したので、ほとんど辛い時期しか経験してないからというのもあるかもしれませんが)
私は仕事をしていない分身体的には楽な方だったと思いますが、不調と向き合う時間が長い分精神的には辛かったです。
死産後は体が楽になり回復するのと並行して、心も元気になっていったと思います。
特に呼吸が楽になったのと、食べ物を美味しくたくさん食べれるようになったのが大きかったです。
正直、死産後はまだ母親にならなくていいんだと安堵したところもあります。
子供ができたらそれはそれで楽しいことが増えるだろうけど、同時に慣れないこと・大変なことや重責も増えるので、漠然とした不安も大きいです。
なので、これまで以上に夫と2人で仲良く暮らしているこの時間がとてもかけがえのないものに思い、幸せを噛み締めています。
現在は次の妊娠に向けて妊活していますが、同時に夫と2人の時間を大切に過ごし、いつか授かれることを祈っています。
また、いろんな人から優しくしてもらったことを忘れずに、私も周りの人に優しくできるよう努めていきたいと思います。