アメリカで人工死産した話① 染色体異常の可能性の発覚

こんにちは。

タイトルの通り、アメリカで初めての妊娠をしましたが、残念ながら人工死産をする結果となりました。

今回は、この経験の中で、考えたことや感じたことを書き綴りつつ、心の整理をしたいと思います。

 

まず、妊娠が発覚したのが2022年2月頃。

生理がなかなか来なかったので、妊娠検査薬で検査したところ、陽性反応が出ました。

そこから初診を受けて、経膣エコーで見てもらったところ、妊娠7週頃と診断されました。

最初は茶色や黒色の出血があり不安でしたが、検査したところ問題無く、おそらく着床出血だったと思いますが、今思えば、もしかしたら染色体異常が関係していたかもしれません。

ちなみに、アメリカの初診は日本より遅く、出血もあったので、待っている間はなかなか不安でした。

 

それから徐々に悪阻の症状が出てきて、ただただ気持ち悪さに耐える毎日でした。

アメリカでの悪阻生活は、日本以上に大変だと個人的には思いました。

また、出産はアメリカではなく日本の地元に帰ってしようと考えていました。

里帰り出産を選んだ理由や悪阻生活については、いずれ別記事にまとめられたらと思います。

 

そして、3月に入り妊娠11週頃に2回目の検診でしたが、この日は心拍確認だけ。

アメリカではエコーの回数が少ないとは聞いていましたが、姿を確認できなく残念でした。

また、血液検査のため血液採取もしました。

この時に、NIPT(出生前診断)をするかどうか打診されたので、私たちが入っている保険が適用されるかを確認して、受けることにしました。

正直、この時は「保険適用されれば日本より全然安いし、陰性だと少し安心できるかな」とあまり深くは考えていなかったです。

 

妊娠13週頃に血液を提出して、翌週頃に病院から結果の電話がかかってきました。

電話に出ると、衝撃的な結果を言い渡されました。

「検査の結果、ターナー症候群という染色体異常の可能性が高いです。」

結果を聞いて最初は驚きましたが、そもそも『ターナー症候群』というワードを初めて聞いたので、ショックを受けるというよりは、わからないことによる不安が大きかったです。

そこから症状についてたくさん調べました。

 

ターナー症候群は、女性にのみ現れる体質で、2本のX染色体のうち1本の一部または全体が欠失していることです。

低身長や性発達の遅れ、不妊などが特徴とされています。

99%の確率で早い段階で流産になりますが、今回のように1%の確率で成長する場合があり、それでもお腹の中で異常や合併症が見られたり、お腹の中や生まれてすぐに死んでしまうことが多いということがわかりました。

しかし、まれに問題がなく健康に生まれてくる場合があったり、ホルモン治療などの医学的ケアを行うことで、一般の人と変わらない生活を行うことができるなど、希望もあることがわかりました。

(※他にも色々ありますが、医学的説明は省略します)

 

そもそも、この時点ではNIPTの結果しかわかっていません。

NIPTは、陰性の場合は99%、ダウン症陽性の場合は99%の確率で的中しますが、今回のターナー症候群陽性の場合は60%くらいの確率(※諸説あり)なので、誤診という可能性もありました。

 

通っていた病院の産婦人科では詳しい説明ができないとのことだったので、同じ病院の別の専門医の先生に診てもらうことになりました。

しかし、病院の都合ですぐには予約が取れず、予約できたのは2週間以上後でした。

 

時間が空いてしまうのはとても不安でした。

夫とたくさん話し合い、もし誤診だったらそれはそれで勉強になったねと、もしターナー症候群だったとしても、お腹の中で異常がなければ医学的ケアをしながら育てようという結論に至り、次の検診までの約2週間はあまり不安に考えずに過ごすよう努めました。

 

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